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工場の“全体最適化”を追求する日立製作所 大みか事業所TechFactory 人気記事TOP10【2018年7月版】

TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10。今回は、2000年代前半から工場の見える化に取り組み、スマート工場の実現に深い知見と経験を持つ日立製作所 大みか事業所の取材記事が第1位に! その他、日本発の空飛ぶクルマ「SkyDrive」の講演レポートや、AI搭載ロボットを活用した次世代型物流倉庫の取り組みを紹介した記事に注目が集まりました。

» 2018年08月27日 09時00分 公開
[TechFactory]

TechFactory 2018年7月の人気記事ランキング

 皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。

 今回は、2018年7月1〜31日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル新着記事コンテンツから、人気記事ランキングTOP10を紹介します(過去の人気記事ランキングを読む)。


「スマート工場の具体化」で先行する日立製作所 大みか事業所

 今回は、工場取材シリーズの第4弾「『試作できない工場』が取り組んだ全体最適化、日立大みかの目指すスマート工場の姿」が第1位でした。

日立製作所 大みか事業所(出典:日立製作所) 日立製作所 大みか事業所(出典:日立製作所)

 茨城県日立市南部に位置する日立製作所 大みか事業所は、制御盤を始めとした制御装置の生産を主力とする拠点で、「スマート工場」のモデルケースの1つとして注目されています。近年では、同事業所で蓄積したノウハウや取り組みを「日立大みか事業所 IoT適用事例ご紹介コース」という研修プログラムとして社外に公開するなど、“スマート工場の具体化”について先行し、その存在感を強めています。

大みか事業所の生産ライン(出典:日立製作所) 大みか事業所の生産ライン(出典:日立製作所)

 スマート工場化の第一歩といえる“見える化”について、2000年代前半から取り組みを開始している日立製作所 大みか事業所では、現在どのような取り組みが行われているのでしょうか?

 実際、日立製作所 大みか事業所の現地取材を行い、「(スマート工場は)現在が変わって、初めて意味がある」と述べるシステム設計担当者の言葉の真意を探ります。この機会にぜひ本記事をご覧ください(⇒記事を読む)。


日本発の空飛ぶクルマ「SkyDrive」の開発物語

 続く第2位は、講演レポート「タケコプターのような“制約のない自由な移動”を目指す空飛ぶクルマ『SkyDrive』」でした。

 MathWorks主催「MathWorks Automotive Conference 2018」(開催日:2018年7月3日)の基調講演に、有志団体として活動するCARTIVATOR(カーティベーター)の山本賢一氏が登壇。「日本発の空飛ぶクルマ“SkyDrive”の開発」をテーマに、活動内容や空飛ぶクルマ「SkyDrive」の実現に向けたビジョン、最新の開発状況などを紹介しました。

世界最小、ドアtoドアの空飛ぶクルマ「SD-XX」のイメージ(出典:CARTIVATOR) 世界最小、ドアtoドアの空飛ぶクルマ「SD-XX」のイメージ(出典:CARTIVATOR)

 彼らは「モビリティーを通じて次世代に夢を提供する」というミッションの下、「2050年までに誰もが自由に空を飛べる時代を作る(3次元交通システムの確立)」という目標を掲げ、SkyDriveの開発に取り組んでいます。

 講演では、MathWorks製品を用いたモデルベース開発(MBD:Model Based Development)やシミュレーションのアプローチがどのように生かされているのか、その有効性についても語られました。詳しく知りたい方は、ぜひ記事をご覧ください(⇒記事を読む)。


AI搭載ロボットの導入でピッキング作業を効率化

 そして、今回のランキングで注目なのは、第6位の「AI搭載ロボットによる次世代型物流倉庫――歩行作業を大幅軽減し、省人化を実現」です。

 この記事では、千葉県印西市にあるマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉ニュータウン」(運営:プロロジス)で披露された“物流ロボットシステム”について取り上げています。

 現場では約800坪のスペースに、AI機能搭載の無人搬送ロボットを30台、ピッキングラック(専用棚)を785棚、ロボット用充電器3台を導入し、物流倉庫内で行われるピッキング作業の効率化、省人化に取り組んでいます。

ムービングシステムのデモの様子 ムービングシステムのデモの様子

 無人搬送ロボットが、ピッキング対象の商品が積まれた棚(ピッキングラック)を自動的に作業者の近くまで運んでくれるため、人が倉庫内を歩き回って商品のピッキングをする必要はありません。このシステムの導入により、従来かかっていた歩行作業時間の70〜80%をカットできるといいます。物流ロボットシステムの詳細については、記事をご覧ください(⇒記事を読む)。


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