自動運転やコネクテッドカーといった自動車技術の発展と同時に、ライドシェアに代表されるサービスとしての乗り物「MaaS(Mobility as a Service)」への関心が高まっている。このMaaS市場に向けて各種モビリティサービスを手掛けるディー・エヌ・エー(DeNA)が、MaaSの概要とその可能性について事例などを交えて解説した。
都市交通における渋滞や、物流のドライバー不足といった社会問題の解決策として期待が寄せられる「MaaS(Mobility as a Service:サービスとしてのモビリティ)」。その市場は、2050年に約331兆円規模になるともいわれており、自動運転、ライドシェア、コネクテッドカーといったモビリティに関する新しい技術やサービスを包括するMaaS市場への関心は日に日に高まっている。
また、MaaSというと「2018 International CES(CES 2018)」でトヨタ自動車が発表したMaaS専用次世代電気自動車(EV)「e-Palette Concept」が記憶に新しい。移動だけでなく、物流や物販といった“各種サービス”に対応する新たなモビリティを提案するものとして注目を集めた。
こうしたトレンドを受け、2018年3月27日、ディー・エヌ・エー(DeNA)は報道関係者向けのMaaS勉強会を開催。日産自動車と取り組んでいる「Easy Ride」、ヤマト運輸と取り組んでいる「ロボネコヤマト」など、モビリティサービスに関する各種事例を手掛けるDeNAの執行役員 オートモーティブ事業本部長の中島宏氏が「新たなモビリティサービスが形成する『MaaS市場』」をテーマに、MaaS市場の概要や動向、その可能性について詳しく解説した。本稿では、その内容をレポート記事として取り上げる。
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