「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は、滋賀県・湖南市の住民情報システムのトラブル事例を基に、システムの可用性について考える。
先日、気になるトラブル報告が目にとまりました。滋賀県・湖南市の住民情報システムに不具合が発生したというものです。それ自体は「よくあるトラブル」と言ってしまえば失礼かもしれませんが、数日で復旧した内容でした。
注目すべきは、その原因です。以下に引用します。
ハードディスク11台のうち2台のハードディスク(メイン1台、予備1台)が故障し、本市の住民情報システムが停止しました。
本来であればメインのハードディスクが故障した場合、自動で予備ディスクにデータが移る構成となっておりましたが、予備ディスクへのデータを移行中に、その予備ディスクも故障し、サーバーへの通信ができなくなったことによりシステムが停止しました。
ITに少しでも詳しい方であれば、湖南市のこのトラブルが人ごとではなく、同情を誘う内容であることが分かるのではないでしょうか。そこで今回は、この事例を参考に「システムを守る」ということについて考えていきたいと思います。
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