品質を守る最後の砦が「テスト」であれば、品質向上の最強の武器は「上流工程での品質活動」である。しかし、この武器は効率的かつ小気味よく扱わねば、お飾りとなる。そこで今回はこの「上流工程における品質活動」について確認する。
品質は結果として得られるものではなく、自らの意志で作るものである。言い換えれば、品質は「上流工程から始める品質活動で作りあげていくもの」である。
テストはどうしても作った製品や途中の成果物を確認して、その品質の弱点を見つける活動になる。つまり、弱そうなところ、バグが多そうなところを見つける活動になるが、上流工程での品質活動は、全体を考えて品質の美点を作りこむことに主眼が置かれる。いずれも品質に関する取り組みながら、姿勢は大きく異なる。
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