品質はヒトが制御する。機械でも人工知能でも神様でもなく、ヒトが品質を制御し、品質を作る。今回は視点を変えて、ヒトを中心に品質を見ていくことにする。どんなに立派な品質活動でもヒトが継続的に実施しなければ、いずれ絶えてなくなるからである。
ヒトが品質を向上させるのは原始的な欲求である。生活を便利にしたい。生活を効率良くしたい。生活を楽しくしたい。これらは人間が持つ根源的な生きる動機であり、その動機が糧となり、生きる原動力になる。ヒトが品質向上の活動をするのも同じである。
品質を作り込むために、品質計測から品質制御、品質管理までの作業が会社の規則で事細かに決まっている。テストも同様に細かな規則が用意されていて、それに沿ってテストをする。これが実際の開発現場で行われている現実である。しかし、規則で品質は作れない。
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