自動車に環境対策や効率化が大切なことは分かっていますが、「個性」も残って欲しいと思うのです。
スズキが軽自動車「ジムニー」のフルモデルチェンジを正式発表しました。詳細はオフィシャルサイトをご覧頂くとして、個人的には2ストローク(2サイクル)エンジンを搭載していた2代目が印象に残っています。
2代目が走っていた1980年代後半、2ストロークエンジンはバイクでこそまだ一般的でしたが、自動車では採用が見送られつつあり、2代目ジムニーは排気音だけでも異彩を放つ存在でした。
2ストロークエンジンは4ストロークエンジンに比べて構造上、部品が少ないため小型軽量であり、同排気量ならば高い出力を得ることも容易でした。「小さな本格四駆」をうたうジムニーが2ストロークエンジンを採用していたのは、当時、理にかなった判断だったのでしょう。
しかし、燃費や環境性能の面では4ストロークエンジンに分があることから徐々に2ストロークエンジンは自動車に採用されなくなり、ジムニーも4ストロークエンジンを搭載することになります。並行してキャブレターもフューエルインジェクションに変更され、「2ストでキャブ」というバイクのような自動車は姿を消しました。
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