2000万円の3Dプリンタが注目される理由:TechFactory 人気記事TOP10【2017年9月版】
TechFactoryコンテンツランキングTOP10、2017年9月は「世界初ずくめの3Dプリンタ」が人気でした。この他、AppleとMicrosoftの奇妙な一致、マイクロLED市場の動向にも注目が集まりました。
TechFactory 2017年9月の人気記事ランキング
TechFactory編集部です。ここでは2017年9月1〜30日までの間に掲載されたTechFactoryオリジナル新着記事コンテンツから、人気記事ランキングTOP10を紹介します(過去の人気記事ランキングを読む)。
9月の人気記事ランキングTOP10
2017年9月1〜30日2000万円の3Dプリンタが注目される理由
今回の第1位はメールマガジン「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載でした(メール購読についてはこちらから)。
3Dプリンタそのものは既に珍しい存在ではありませんが、ここで紹介しているミマキエンジニアリングのUV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」は、1000万色以上のフルカラー造形を「世界で初めて」(同社)実現した製品となります。ちなみに、本体の販売価格はおよそ2000万円です。
フルカラー造形をうたうプリンタは以前から存在しますが、1000万色以上という色数は類を見ず、また、UVカラーインクを一層ずつ積層していく方式の採用によってこれまでのフルカラー3Dプリンタとは一線を画する発色も実現しています。
3DUJ-553は1000万色以上のフルカラー造形を色鮮やかにできるだけではありません。「カラープロファイルの採用」「インクを循環させる、循環ヘッドの搭載」「ノズル抜けの発見とクリーニングの自動化」といった特徴も備えており、商業印刷(印刷機)を手掛ける同社らしい製品だと感じます。
ひとときのブームが去り「終わったのか?」とも評されることのある3Dプリンタですが、産業向けとしてはこの「3DUJ-553」や日本HPの「HP Jet Fusion 3D 4200」といった製品が登場しており、前者は「印刷レベルに近づく色彩」、後者は「多品種少量生産に適する造形速度とコスト」を武器にアピールしています。
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「9」にこだわった国民機
続く2位もメールマガジン「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載された編集後記の続編でした。新型iPhoneは「8」と「X」が発表されたましたが、そういえば、Windows OSも「8.1」から「10」になったので、奇妙な一致でしたねというまぁ、ちょっとした小ネタでしたが、この2つとは逆に「9」にこだわった製品があったことを思い出しました。NEC(当時は日本電気)のPC「PC-98シリーズ」です。
NECパーソナルコンピュータのサイトに掲載されている歴史を確認すると、1982年に「PC-9801」として登場し、日本語対応を強い武器として最盛期には90%を超えるシェアを得ていたとあります。ただ、世の流れは「マイクロソフトのWindows+PC/AT互換機」が主流となりつつあり、1995年の「PC9801-BX4」で「9801」の名称を関した製品の投入は終了します。
ですが、BX4に先だって1992年には「PC-9821シリーズ」が発表されており、更には1997年には「PC-98NXシリーズ」が登場するなど、2000年「VALUESTAR」「LaVie」ブランド製品が登場するまで“キューハチ”の音と数字は使われ続けました。80年代にPC-8001/8801の上位機種として登場したキューハチは90年代の終わりとともにブランドの役目も終えたと言えます。
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「ソフトウェアテスト」に向き合う
注目は9位に入った『組み込みソフトウェア品質の「特異性」と付き合い方』です。これは2017年8月より始まった連載「IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質」の第2回なので、第1回の「組み込みソフトウェアの「品質」とは何か――品質の始まりからその実態まで」とあわせてお読み頂けると幸いです。
連載は「組み込みソフトウェアにおける“品質”の正体と、その改善方法」がテーマですが、筆者の五味氏は「エンタープライズ系と組み込み系におけるソフトウェア開発の知見融合」が興味というだけあり、これまでにもソフトウェアモデリングやソフトウェアテストについて多くの寄稿を頂いています。
ソフトウェアテストについては全11回の連載「IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト」を読みやすく再編集したPDFがダウンロード可能です(「IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト」(PDF))。PDF本編では「コストと品質のバランス」「テストの手法と施策」「新時代に求められるテストの必要条件」「テスト技術者の教育と育成」などに幅広く言及しており、ご一読を頂けると幸いです。
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