メルセデスベンツが同社商用車のオンボードOS基盤として、車載Linux「AGL」の採用を明らかにした。「カムリ」でAGL搭載を先行するトヨタも、基本的にはAGLの搭載を前提とした開発を行っていく方針である。
メルセデスベンツの商用車部門(Mercedes-Benz Vans)が、同社商用車のオンボードOS基盤として車載Linux「AGL(Automotive Grade Linux)」を採用した。標準化されたオープンソースソフトウェアをOS基盤として採用することで、物流システムや宅配ロボットなどとの連携を速やかに実現する狙いだ。
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Mercedes-Benz Vansは商用車の先進コンセプト「adVANce」を2016年に発表している。このコンセプトにおいては単なる新型商用車の開発だけではなく、クラウド連携や物流システムとの連携・統合などが示唆されており、そうした先進機能を実装するための手段としてAGLが選ばれた。
オンボードシステムとIoT部門の代表であるThomas Wurdig氏は「AGLのような標準化されたOSSを使用することで、配達ロボット、データの分析・予測、自動化技術といった新たな商用自動車ユースケースを迅速に開発することができます」と述べており、OSSであることでの構築されたエコシステムやリードタイム短縮に期待を寄せている。
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