シーメットは、NEDOプロジェクトの成果を基に開発したバインダジェット方式を採用する大型鋳造用砂型3Dプリンタ「SCM-1800」を発売した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2018年5月、シーメットが大型鋳造用砂型3Dプリンタ「SCM-1800」を発売したと発表した。同製品は、NEDOプロジェクトの成果を基に、シーメットが製品化したバインダジェット方式の3Dプリンタだ。
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SCM-1800の造形速度は毎時10万cm3で、同社の従来製品に比べ、速度が10倍となった。固体触媒をコーティングした砂(CCS)に、プリントヘッドから有機バインダを噴射して反応硬化させる1液式を採用。乾式砂を用いることで、造形後の後工程にかかる作業時間を2分の1に短縮した。
従来製品と比較して約10倍の造形サイズとなる、1800×1000×750mmに対応。適応材料はCCSと専用バインダで、積層ピッチは0.28mmだ。
シーメットは、同社が展開する砂型プリンタ「Sand Casting Meister」シリーズのラインアップにSCM-1800を追加。これにより、産業機械、自動車などさまざまな分野における鋳造現場の生産性向上に貢献するとしている。
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