IDC Japanは2018年1月18日、国内製造業に勤務する人を対象とした3Dプリンティング市場におけるユーザー調査分析結果を発表した。
同調査分析結果によると、国内製造業のうち3Dプリンタを活用している上位3業種は、「生産用機械器具製造」「輸送用機械器具製造」「電気機械器具製造」であった。3Dプリンタの活用領域としては、試作品の製作で利用されるケースが85.7%と最も多く、67.8%の企業が冶具や特殊ツールの作製で3Dプリンタを使用しているという結果となった。これに対し、金型や砂型、最終製品およびパーツの製造で利用している割合は約半数とまだ少ない状況であったという。
3Dプリンタを使用している人の業種(出典:IDC Japan)
- エポック社が「シルバニアファミリー」の製品開発で実践する3Dモノづくり
玩具業界でも本格化する3Dツールを活用したモノづくり。総合玩具メーカーのエポック社でも、同社を代表する製品ブランドの1つ「シルバニアファミリー」の開発において、3D CADやフルカラー3Dプリンタを活用した“3Dモノづくり”に取り組んでおり、意思決定の迅速化やリードタイムの短縮といった成果が出始めているという。
- 試作の効率化や小ロット生産の要求に応える「デジタルモールド」がさらに進化
DMS2017に出展したストラタシス・ジャパンのブースでは、StratasysのPolyJet 3Dプリンタで製作した樹脂型を用いた加工技術「デジタルモールド」を訴求。前回のDMS2016からさらに進化した同技術について、ブース内でプレゼンテーションが行われた。
- 3Dプリンタ市場は「終わった」のか?
IT専門調査会社のIDC Japanは、国内3Dプリンティング市場における2014〜2016年までの推移と実績、2021年までの市場予測を発表した。3Dプリンタ本体の出荷台数が低迷する中、3Dプリンタ市場に希望はあるのだろうか?
- あらゆる産業がモノづくりをビジネスに!? これからの製品開発と設計者の役割
3Dプリンティングやクラウドといった技術の進化により、モノづくりを取り巻く環境が大きく変わろうとしている。「ものづくりの民主化」を推進するカブクの横井康秀氏がオートデスクのユーザートークショーに登壇し、同社の取り組み、これからの製品開発やデザイナー(設計者)の役割について語った。
- 世界初の純銅を積層造形できる3Dプリンタ、高輝度青色半導体レーザー開発で実現
NEDOプロジェクトにおいて、大阪大学 接合科学研究所 教授の塚本雅裕氏らの研究グループが「世界初」をうたう純銅を積層造形できる3Dプリンタを開発した。純銅粉末を溶融させるために、出力100Wの高輝度青色半導体レーザーを開発。近赤外線レーザーを用いた3Dプリンタでは困難だった、純銅を用いた加工部品などの造形が可能となる。
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