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工作機械を「設備工事なし」で見える化、CTセンサー利用でラピスセミコンダクタ CT Sensor Shield 2

ラピスセミコンダクタが、電源工事不要で工作機械などの稼働状況をモニタリングできる電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」を販売開始した。コストや工事の手間を押さえての見える化を実現する。

» 2018年05月08日 07時00分 公開
[渡邊宏TechFactory]

 ラピスセミコンダクタは2018年4月24日、電源工事不要で工作機械などの稼働状況をモニタリングできる、電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」の販売を開始した。スイッチサイエンスやチップワンストップ、ザイコストアなどで取り扱いされており、スイッチサイエンスでの販売価格は6264円。

 CTセンサーが出力する誘導電流を蓄える機能を備えることで外部電源を不要としたほか、バックアップ用としてボタン電池を取り付け可能とすることで、工作機械が停止状態にあっても状態の把握が可能だ。

「CT Sensor Shield 2」 「CT Sensor Shield 2」

 製造現場において「装置の稼働状況を取得/解析し、故障予知などに役立てたい」といういわゆるIoT化への要望は強いが、機材の追加や工事、解析などによるコストがネックとなり、特に工作機械を使う現場ではIoT化が進んでいないという現実が存在する。

 ラピスセミコンダクタでは、2017年6月に装置に流れる電流を測定することで稼働状況の把握を行う「CT Sensor Shield」を用いたシステムを発表しているが、システム自体に外部電源が必要であり実運用上での課題となっていた。

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