フリックケアと日進精機は金型異常の予兆を検知できる「フリックケア金型みまもりサービス」を共同開発。2017年2月14日から提供を開始すると発表した。
経験豊富な金属プレス加工職人は、加工時の音(プレス音)を聞くだけで異常の予兆を検知できるという。これまで多くの製造現場では、職人の耳や勘を頼りにした保全/点検作業が行われてきたが、少子高齢化による労働人口の減少やベテラン技術者の退職などにより、ノウハウの継承や保全/点検業務の効率化が困難な状況になってきている。
こうした現場の課題を受け、フリックケアと日進精機は金型の異常を予兆段階で検出できる「フリックケア金型みまもりサービス」を共同開発。2017年2月14日から提供を開始すると発表した。
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同サービスは、センサーでプレス音を収集し、クラウドに蓄積された過去のプレス音と比較し続けることで正常/異常の予兆を常時聞き分ける。万が一、異常の予兆を検知した場合には、現場担当者に電話やメールをしたり、ウェアラブル端末に通知したりすることで、刃先の摩耗や製品のバリ発生などを未然に防ぐことができるという。
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