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屋内稼働する作業車の位置や稼働状況をリアルタイムで見える化するシステムISID/ローム/ラピスセミコンダクタ SynapSensor

電通国際情報サービス(ISID)、ローム、ラピスセミコンダクタの3社は、共同開発を進めているIoTインフラ「SynapSensor」を用いて、屋内稼働する作業車の位置/稼働状況などをリアルタイムで“見える化”するシステムのプロトタイプを開発したことを発表した。

» 2016年10月12日 08時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 電通国際情報サービス(以下、ISID)、ローム、ラピスセミコンダクタの3社は2016年10月4日、共同開発を進めているIoTインフラ「SynapSensor」を用いて、屋内稼働する作業車の位置/稼働状況などをリアルタイムで“見える化”するシステムのプロトタイプを開発したことを発表した。

SynapSensorの仕組み SynapSensorの仕組み

 SynapSensorとは、センサーデータを非接続(Bluetoothペアリング不要)で、位置情報とともにクラウドに格納するIoTインフラのことで、3社は2016年度中の製品化を目指して開発を進めている。Bluetooth Low Energy(BLE)の他、センサーデータを集約するネットワークの構築に920MHz帯無線通信を用いることで、安定的かつ消費電力を抑えた大規模センサーネットワークの構築を可能にする。また、広範囲からデータを集められることから、設置機器数と通信コストの低減にも貢献するという。

 これまで3社は、さまざまな領域で実証実験を重ね、技術的な検証を進めてきた。ロームグループでは2016年度中にSynapSensorユニット(ハードウェア)の製品化を計画している他、ISIDはSynapSensorを活用した各種サービスアプリケーションの開発に取り組んでいるという。そして、このたび「CEATEC JAPAN 2016」の開催に併せ、作業車の屋内位置や稼働状況を可視化するIoTソリューションのプロトタイプを開発し、デモンストレーション展示を実施した。

「SynapSensor」を用いて作業車の屋内位置や稼働状況を可視化

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