トヨタ自動車は、離れた拠点間の従業員同士が仮想空間上で、実物大のリアルな車両モデルを共有し、コミュニケーションを図ることができる遠隔地3D車両情報共有システムのプロトタイプを、電通国際情報サービス(ISID)とともに開発した。
自動車の高機能化、複雑化が急速に進む昨今、車両の特長や構造を分かりやすく関係者に共有するための教育は、自動車業界にとって重要なテーマの1つであるという。中でも海外かつ多数の拠点を対象とした教育には、地理的制約などから多大なコストと時間を要し、効率的で効果的な教育環境の実現が求められていた。
こうした現状を受け、トヨタ自動車は世界中の同社拠点の従業員が、いち早く車両に搭載された新しい技術を仮想体験できる、VR(Virtual Reality:仮想現実)を活用した遠隔地3D車両情報共有システムのプロトタイプを、電通国際情報サービス(ISID)とともに開発。新車両への理解を深め、サービス向上につなげる考えである。
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