IDC 世界AR/VRヘッドセット市場規模
「ゲンバ」がAR普及を加速させる、2018年から急加速(1/2 ページ)
VRとならぶ次世代の成長ドライバーと目されるAR(Augmented Reality)。GoogleやMicrosoftなどが取り組みを進める中、ARの活用を促進するユースケースとして有望視されているのが「ゲンバ」だ。
「AR(Augmented Reality)は新たなHMI(Human Machine Interface)として認識されるようになる。そのドライバーとなるのは、医療や製造、現場作業といった産業領域だ」
実際に見ている視覚空間に映像などの情報を重ね合わせて表示させ、現実世界を拡張する技術であるAR(Augmented Reality)の将来性と成長要因を予測するのは、調査会社 米IDC World(以下、IDC)のライアン・リース氏だ。
ゴーグルやグラスといったヘッドマウントディスプレイを身につける見た目のイメージから混同されがちなVR(Virtual Reality:仮想現実)とAR(Augmented Reality:拡張現実)だが、この2つには大きな違いがある。前者が人工的に作られた世界に入り込むことを目的とするのに対して、後者は眼前に広がる現実世界に映像やデータなどを付加することで現実を“拡張”することを目的とする。
IDC Japanは2016年12月、2016年第3四半期におけるVR/ARヘッドセットの市場規模調査を発表しており、その台数は前年同期比681%の306万台であるとする。2015年第1四半期から連続しての拡大であり、ライアン氏は「市場は離陸時期を迎えている」と述べ、2017年もその傾向は継続するだろうとの見方を示す。
◎「製造業のAR/VR活用」関連記事 ~導入事例、メリット、課題、動向~ など:
» 「ゲンバ」がAR普及を加速させる、2018年から急加速
» 「VRから目が離せない」トヨタの語る3Dデータ活用事例
» IoT、3Dプリンタ、ARを設計業務で手軽に活用できる「Creo」がもたらす未来
» 9兆円市場に成長するVR、「本命」用途へ足りない要素
加速するVR
各社の動きを見ても、2016年後半から「Oculus Rift」や「HTC VIVE」そして「PlayStation VR」といったVR体験可能なヘッドマウントディスプレイが市場に登場しており、マイクロソフトからは「HoloLens」の開発者向け出荷が開始されている。加えて、2017年にはGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応したデバイスが登場する。
これらデバイスの登場により、VR市場は2017年~18年にかけて大きな躍進を遂げることが予想されており、そしてその後、HDMやソフトウェア開発環境といった周辺環境の整備に伴いAR市場が動き出すだろうとライアン氏は述べる。
ただ、当面は価格面の問題からサムスン「Gear VR」のように、スマートフォン画面をVRのスクリーン代わりとするタイプがVR市場を支える存在になるとみらる。ライアン氏はPlayStation VRやVIVEのような処理装置とゴーグルが別体となっているタイプは体験の質は高いものの価格面のハンディキャップを持つことから、大きな躍進は難しいだろうと指摘する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
市場動向(製造IT)
製造業向けITツール/サービスに関する市場動向、実態調査、セキュリティインシデントなど、製造業におけるIT活用の“今”をお届けします。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] 脱炭素投資をすぐ回収したい 自動車業界にも有効なCO2削減アプローチ -
製品資料
[株式会社 Green AI] 自動車業界の脱炭素はなぜ進まない? 実務で直面する“壁”の乗り越え方 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
ものづくり白書2026を読み解く
-
2
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
3
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
4
プリント基板設計の課題を乗り越えた成功事例集
-
5
IMUを活用してロボットの位置推定を強化、より高精度なナビゲーションが可能に
-
6
「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは?
-
7
AI×DXで効率化する設備保全まとめ
-
8
動き出したファナックの「フィジカルAI」
-
9
製造現場の“人材育成の課題”を一掃、階層別に必要な知識を習得する秘策とは?
-
10
若手設計者が育たない? 「探す」時間を「学ぶ」時間に変えるデータ管理とは
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー