VRとならぶ次世代の成長ドライバーと目されるAR(Augmented Reality)。GoogleやMicrosoftなどが取り組みを進める中、ARの活用を促進するユースケースとして有望視されているのが「ゲンバ」だ。
「AR(Augmented Reality)は新たなHMI(Human Machine Interface)として認識されるようになる。そのドライバーとなるのは、医療や製造、現場作業といった産業領域だ」
実際に見ている視覚空間に映像などの情報を重ね合わせて表示させ、現実世界を拡張する技術であるAR(Augmented Reality)の将来性と成長要因を予測するのは、調査会社 米IDC World(以下、IDC)のライアン・リース氏だ。
ゴーグルやグラスといったヘッドマウントディスプレイを身につける見た目のイメージから混同されがちなVR(Virtual Reality:仮想現実)とAR(Augmented Reality:拡張現実)だが、この2つには大きな違いがある。前者が人工的に作られた世界に入り込むことを目的とするのに対して、後者は眼前に広がる現実世界に映像やデータなどを付加することで現実を“拡張”することを目的とする。
IDC Japanは2016年12月、2016年第3四半期におけるVR/ARヘッドセットの市場規模調査を発表しており、その台数は前年同期比681%の306万台であるとする。2015年第1四半期から連続しての拡大であり、ライアン氏は「市場は離陸時期を迎えている」と述べ、2017年もその傾向は継続するだろうとの見方を示す。
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