NECがVR(Virtual Reality)環境とデバイスをセットで提供する「法人VRソリューション」を提供開始。VR利用環境のセミオーダー化によって価格を抑え、需要の掘り起こしを狙う。
NECは法人を対象にVR(Virtual Reality)環境とデバイスをセットで提供する「法人VRソリューション」の販売を開始した。利用期間を限定し、5万円からという安価な「お試しパック」も用意し、トレーニングやシミュレーションなどの分野でVRの法人需要掘り起こしを狙う。
このソリューションは法人向けに4つのVR活用カテゴリーを想定して体系化、ユーザーごとにVR空間を構築し、ヘッドマウントディスプレイやモーションコントローラー、PCなどの環境構築機器もあわせて提供するもの。
近年はOculus RiftやHTC Vive、HoLo Lensなど従来に比べて高性能かつ低価格なHMDが複数登場していることもあり、エンタテイメント分野でのVR活用が進みつつある。この仮想空間を作業効率化などへ利用する試みは製造業でも行われており、エプソン「MOVERIO」やキヤノン「MREAL」などが既に市場へ投入されている。
ゲームや映画といったエンタテイメント分野ならば1つのコンテンツを制作すればよいが、法人向けの場合はVR導入が効果的と思われる業務を洗い出し、その業務にあわせたコンテンツ制作が求められる。このコンテンツ制作はどうしてもオーダーメイドとなってしまうためにコスト増が避けられず、製造業へのVR普及を阻む問題と指摘されていた。
NECはこの度提供する「法人VRソリューション」において、法人に向けたVR活用の場面を「トレーニング」「シミュレーション」「コミュニケーション」「セールスプロモーション」の4つに体系化。コンテンツ製作と必要機材を最適化することで、比較的低コストでのVRソリューション導入を可能にした。いわば、「法人向けVRのセミオーダー」だ。
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