NTNは、従来品より高精度に角度検出ができる「薄型・高精度角度センサー」を発表した。高精度な位置決めが求められるロボットの関節などに適しているという。
NTNは2017年4月、従来品より高精度に角度検出ができる「薄型・高精度角度センサー」を発表した。高精度な位置決めが求められるロボットの関節などに適している。
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今回開発したセンサーは、リング部材にゴム磁性体を複合成形し、極数の異なる2列の磁気トラックをゴム磁性体に着磁させた復列磁気エンコーダーと磁気センサーで構成される。
N極/S極のペア配列が64/63極対と、従来のエンコーダーの32/31極対と比較して大幅に増加。これにより、従来品の角度精度±0.2度が±0.1度(いずれも取り付け誤差除く)まで向上するなど、より高度な角度検出ができるようになった。同時に、同社独自の高精度着磁技術によって、隣り合う磁気トラック間の影響を抑えることに成功した。
外径φ51.5mm、内径φ44mm、幅8.2mmと薄型で、重量は10.7g。重量は、外径約φ25mmの従来品より27%軽いという。
同社では今後、今回開発したラジアルタイプの他にアキシアルタイプも開発し、市場ニーズに応じて、同センサーおよび軸受とのセット品などの商品化を進める。
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