「IIoT(Industrial IoT)」を実現させ、新たなモノづくりを創造するために、生産設備の在り方の見直しが進んでいる。今回は、新光電気工業 設備技術統括部 第二設備技術部 部長代理の高橋義広氏との対談を通じ、現在の画像処理技術が抱える課題と目指すべき将来像を紹介する。
筆者(村上) あらためて、新光電気工業(以下、新光電気)の事業内容について教えてください。
高橋氏 新光電気は、半導体実装のさまざまな要素技術を時代の要請に応じて深化、発展させることにより、半導体工程のトータルソリューションを提供しています。PC、スマートフォン、車載向けをはじめとした多彩な製品群は、世界中の人々の便利で安心、安全な暮らしを支えています。
最近では、IoT、ビッグデータ、AIなどの広がりが、経済や社会の仕組みに変化をもたらしはじめ、従来とは次元の異なるイノベーションを生み出す可能性を秘めています。当社はこのような状況下にあって市場や技術の方向性をしっかりと見定めながら、ICチップと基板をつなぐインターコネクトテクノロジーをベースに、プロアクティブな製品開発を進めています。さらに、モノづくりの革新を継続的に取り組むことにより、今後もお客さまのビジネスに貢献していきます。
また、当社には社内向けの設備開発のみならず社外にも設備を外販する部門があります。主力製品の基板分割機では、富士通研究所が開発した切断ルートの自動作成プログラムにより、設定作業を短時間で対応できるようにして、差別化を図っています。
筆者 新光電気では、検査設備を開発する上で、さまざまな画像処理ユニットやライブラリを使用してきたと伺っています。最終的に「HALCON」を導入されましたが、そのメリットをどのように感じていますか。
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