セイコーエプソンは、コントローラー一体化とモーターのバッテリーレス化を実現し、AC100V電源で稼働可能な産業用スカラロボット新製品「T3」の国内受注を開始した。
セイコーエプソン(エプソン)は2017年3月、コントローラー一体化とモーターのバッテリーレス化を実現し、AC100V(ボルト)電源で稼働可能な産業用スカラロボット新製品「T3」の国内受注を開始した。
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» 吉野家の食器洗浄を支援する協働ロボット、自動仕分けで78%の工数削減を目指す
» 腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
エプソンでは今まで3kg可搬モデルの産業用スカラロボットは、高速で高精度な「G3」シリーズ、天吊構造で自由度の高い旋回アームの「RS3」シリーズ、基本性能を重視したシンプル設計の「LS3」シリーズを展開してきた。今回新たに設置の簡素化や使いやすさを追求した「T3」をラインアップに追加することで幅広いニーズに対応していく方針である。
「T3」は、電子機器部品や自動車小型部品の検査工程への単純搬送や、単軸ロボットからの置き替えに最適なロボットである。ロボットコントローラーを本体と一体化したことで、省スペース化を実現している。さらに、コントローラーまでの長い配線や複雑な配線が不要で、簡単設置が特徴である。
24Vの電源供給を備えたロボットハンド用I/Oポートが、ロボットの先端アーム付近に装備されているため、ハンドまでの配線や電源供給配線の簡素化も実現可能。さらに、ロボット上部のダクトを短く設計し、ロボットの動作中でもダクトが安定するとともに、ダクトに沿った配線も簡単に行えるようになったという。
「T3」はバッテリーレスモーターを採用し、バッテリー交換作業が不要とした」を他、従来機「LS3」シリーズでAC200〜240Vが必要だった電源が、AC100V電源による稼働が可能としており、電源環境を気にすることなく設置ができる。
» 政府「ロボット新戦略」を読み解く【前編】
» 政府「ロボット新戦略」を読み解く【後編】
» いまさら聞けない「サービスロボット」基礎
» ロボットデザイナーが考える人型ロボットの条件
» 【実態調査】ロボットによる接客は受け入れられているのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。