“登場人物”が多いとはいえ、組み込み品質はデバイス中心の品質になりがちだ。ハードウェアのデバイスが小気味よく正しく動作するかが最初に問われる。品質としてデバイスの操作感が大事にされる。操作ボタンやタッチパネルは素早く反応してほしいが、速すぎても駄目だ。目にも止まらない速さではなく、目に止まる速さがいい。
ユーザビリティについて言及したが、デバイスにはハードウェアのロバストネス(堅牢性、頑健性)も要求されるので、ソフトウェア品質としても信頼性の障害許容性や回復性が強く求められる。つまり象が踏んでも壊れない品質が欲しい。しかしこれらのロバストネス系の品質を計測するのは大変である。簡単にはできない。メカであれば象に踏んでもらうだけで簡単だが、ソフト品質ではぞうはいかない。
 組み込みソフトウェア品質の「特異性」と付き合い方
組み込みソフトウェア品質の「特異性」と付き合い方 組み込みソフトウェアの「品質」とは何か――品質の始まりからその実態まで
組み込みソフトウェアの「品質」とは何か――品質の始まりからその実態まで ソフトウェアテストの未来(後編)――テストが開く明日への扉
ソフトウェアテストの未来(後編)――テストが開く明日への扉 ソフトウェアテストの未来(前編)――テスト技術者の将来と教育
ソフトウェアテストの未来(前編)――テスト技術者の将来と教育 ソフトウェアテストの施策と運用(後編)――カギを握るテストの運用
ソフトウェアテストの施策と運用(後編)――カギを握るテストの運用Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。