メディア

ソフトウェアテストの未来(後編)――テストが開く明日への扉IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(11)(2/5 ページ)

» 2017年05月29日 09時00分 公開
[五味弘TechFactory]

1990年代――テストツール揺籃時代

 1980年代後半からC言語が主流のプログラミング言語になると、これに対応したテストが取り入れられ、1990年代にかけてテストツールもC言語に対応したものが出てきた。例えば、バウンダリチェックをするツールやメモリの開放漏れをチェックするツールなどだ。

 時代が進み、プログラミング言語の主流がCからC++、そしてJavaやC#などのオブジェクト指向言語に移り変わってくると、対応するテストツールもこれらの言語をサポートするようになった。これらの言語は統合開発環境(EclipseやVisualStudioなど)で開発され、その環境でテストも実施できるようになった。加えて下流のテストツールだけでなく、上流のテストツールや上流から下流までつながるテストツールも出てきた。

 これらのテストツールは自動化の波に乗っていくことになるが、自動化の流れはツール中心のテスト技法を招くことになり、テスト技術者の地位を低下させることになった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.