TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10をご紹介。今回はガートナー ジャパンの調査資料を読み解いた記事が1位となりました。その他、「攻守を入れ替えたNVIDIAとQualcomm」や「スーパーカブのようなロケット開発」などが人気でした。
皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。
今回は、2016年11月1〜30日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル記事コンテンツの中から、人気記事ランキングTOP10をご紹介いたします。
2016年11月の記事ランキング、第1位は「幻滅期」に突入したビッグデータ、しかし国内企業の取り組みは継続でした。
調査会社のガートナー ジャパンが発表した調査資料を解説した記事となりますが、興味深いのは同社が2016年10月に発表した「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2016年」ではビッグデータは「幻滅期」に入っており、取り組みを進める企業は減ると予測していながらも、別調査ではビッグデータに向けた活動を既に進めている日本企業は増えていることが明らかとなったことです。
ハイプ・サイクル(hype cycle)とは、ガートナーが考案した「特定技術の成熟、採用度、社会への適用度などを示す図」です。この図ではある技術が黎明期/流行期/幻滅期/回復期/安定期と進む様子を時系列で示しており、ビッグデータは「幻滅期」に差し掛かっています。ちなみに図中で「ERP実装」は安定期、「人工知能」は流行期のピーク、「IoT」は流行期から幻滅期への移行を開始するタイミングにあります。
国内/海外の時間差というならば、「ビッグデータ」が幻滅期に入り始めながらも日本企業での活動が盛んになっていることに説明が付きますが、調査は2つとも日本国内を対象にしており、調査主体はいずれもガートナーです。なぜ、トレンドとしては下降ながら取り組む企業は増えているのでしょうか? その答えは「幻滅期」に突入したビッグデータ、しかし国内企業の取り組みは継続をご覧ください。
続く第2位には、クアルコムの産業機器向けSoC「Snapdragon 410E/600E」とNVIDIAの「Nintendo Switch」向けカスタムTegraをテーマとした編集後記が入りました(攻守を入れ替えたNVIDIAとQualcomm)。
ややマニアックな話題ではありますが、単純に製品のパフォーマンスだけでは生き残れず、周囲の時勢や市況を読む力がなければ大手といえどもあっという間に没落していくのだなぁと、昨今のエレクトロニクス業界で連続する大型M&Aを見ていると痛感するだけに、各社の動向が気になるところです(関連記事:過去最高金額の達成あり、当局による無効あり、激動続く半導体業界M&A)。
そして11月ランキングの第3位となったのが、「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2016」のユーザー事例セッションに登場した民間宇宙開発企業インターステラテクノロジズの講演レポートです(国内ベンチャーが目指す「スーパーカブ」のようなロケット開発)。
宇宙開発といえば「国家単位の一大プロジェクト」が常識でしたが、ここ数年世界的にも民間による宇宙開発事業が増えつつあります。先行するのは欧米ですが、日本でもその動きはあり、超小型人工衛星の設計開発などを手掛けるアクセルスペースや、ロケット開発のベンチャー企業インターステラテクノロジズなどが知られています。
ここではインターステラテクノロジズ 代表取締役社長 稲川貴大氏による講演を紹介していますが、民間企業が宇宙開発事業を行うことの意義として稲川氏は「われわれが目指すのは『スーパーカブ』のようなロケットだ」と話します。“スーパーカブ”が求められる理由、どのようにしてインターステラテクノロジズがその“スーパーカブ”を開発するのか、詳細はこちらの記事にてお確かめください。
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