サイプレス セミコンダクタは、車載ボディー制御向けマイコンとして、40nmプロセス技術を採用し、セキュアな高速ネットワーク機能を備えたフラッシュ内蔵マイコン「Traveoファミリ S6J342xxxシリーズ」のサンプル出荷を開始した。
サイプレス セミコンダクタは2016年9月13日(米国時間)、車載ボディー制御向けマイコンとして、40nmプロセス技術を採用し、セキュアな高速ネットワーク機能を備えたフラッシュ内蔵マイコン「Traveoファミリ S6J342xxxシリーズ」のサンプル出荷を開始したと発表した。
S6J342xxxシリーズは、40nm eCT(embedded Charge Trap)フラッシュ技術を用いたマイコン。CPUコアは、ARM Cortex-R5コアを搭載し、動作周波数は132MHz。フラッシュメモリ容量は最大1Mバイトだ。車載制御モジュールやエアコン制御(HVAC)システム、衝突警報システム、ゲートウェイ、ライト制御などの用途向けとなっている。
新製品は、車載ネットワーク規格である「CAN FD」(Controller Area Network Flexible Data-rate)をサポートし、CANノード間で大容量のデータ通信が可能になる。eSHE(enhanced Secure Hardware Extension)をサポートし、車内ネットワーク上のデータのセキュリティ確保というニーズに対応し、電子制御ユニット(ECU)への不正な接続、動作を防ぐ。
単一電源で動作する他、独自の「パーシャル ウェークアップ モード」により平均消費電流が抑制できる。
パッケージは、TEQFPとLQFPの2種がある。ピン数は、TEQFPで100ピンないし、120ピン、144ピン、176ピン、LQFPで100ピンないし、120ピン、144ピンとなっている。量産出荷については2017年年初を予定している。
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