サイプレス セミコンダクタは、ヘッドライトシステムの小型化に対応する車載LEDドライバー「S6BL112A」を発表した。
サイプレス セミコンダクタは2016年7月、ヘッドライトシステムの小型化に対応する車載LEDドライバー「S6BL112A」を発表した。同期整流制御を採用し、過酷な温度。電磁妨害(EMI)条件下でも、ライティングシステムの安定動作が可能になるという。
S6BL112Aは、1チャンネル2A出力の降圧型LEDドライバー。出力電流精度は±2%で、アナログとPWM輝度調整機能を備え、正確な輝度調整を可能にした。205k〜2.1MHzのスイッチング周波数でLEDを駆動でき、小型化に加え、BOMコストも削減できる。
入力電圧範囲は4.5〜42Vで、低温でのエンジン始動時にエンジンスターターが大電流を消費するコールドクランキング状態や、ロードダンプなどの極端な動作条件にも対応する。電流低下検出や過電流、過電圧保護などのシステムセーフティー機能のほか、コールドクランキング時の意図しないLEDオープン検出をマスクする機能も搭載。同機能により、電気系統保護の設計が容易になるとしている。
また、外部フィルターを付加せずにスルーレートを制御可能で、EMIの発生を抑制できる。パッケージは16ピンの熱特性強化型TSSOPで、現在サンプルを出荷中である。同社では、2016年第4四半期に量産を開始する予定だ。
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