アドバンスト・メディアが、ロボット向け音声認識開発キット「AmiVoice Robot SDK」を無償提供する。SDKには60分のクラウド利用権も付属する。
アドバンスト・メディアは2016年8月30日、ロボット向け音声認識開発キット「AmiVoice Robot SDK」(サーバ認識版)を同年10月3日より無償提供すると発表した。開発キット(SDK)は無償提供され、サーバを利用した音声認識の60分利用権が付属する。
ロボットにおけるヒューマンインタフェースとして音声認識の利用される場面が増えているが、音声認識は「音を認識する」「認識した音を意味のある言葉として理解する」の2フェーズが必要な技術であり、ロボットや組み込み機器といった処理能力の限られるデバイスへ実装する場合、認識を端末側、理解をクラウド側で行うように分散する手法が取られることもある。
無償提供されるAmiVoice Robot SDKはロボットやIoTデバイスに、音声によるコマンド入力機能などを実装するもので、利用時には同社サーバ(クラウド)への接続が必要となる。SDKには60分の無料使用権が付属し、使用権の終了後には、月額従量課金プランか導入台数に応じた買い切りプランを選択することで利用を継続できる。
導入デバイスとしてはロボットや各種IoTデバイスの他、車載機器なども見込んでおり、英語と中国語への対応も進める。また、有料オプションとしては特定キーワードの発声を認識し、端末に触れることなく音声認識脳を起動する「音声認識ハンズフリーコントロール」が用意される。
SDKの対応OSはLinux(Raspbian)となるが、Linuxディストリビューションについてはリクエストに応じて増加させる予定としている。
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