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» 2018年04月02日 09時00分 公開

つながる世界の開発指針(1):つながる世界「4つの課題」、対策は「経営マター」である (1/4)

IoTの素晴らしさが広まる中、「つながる」ことによる危険性も増大している。ではそのリスクをどう見積もり、製品やサービスに反映するべきか。IPA/SECが公開している「つながる世界の開発指針」を元に解説する。

[IPA/SEC 調査役 宮原真次,TechFactory]
つながる世界の開発指針(第2版) 「つながる世界の開発指針」(第2版)

 さまざまなモノどうしがつながるIoT(Internet of Things)は、新規ビジネスの創生や利便性の向上による市場獲得などが期待されている一方、「つながる」ことで発生するセキュリティ脅威の増大や、“1つのモノ”の障害が、他のモノに波及/拡大する危険性も懸念されている。多くの注目を集めるIoTだが、安全・安心の対策を怠ると、経営に深刻なダメージを与えることになりかねない。

 こうした現状を鑑み、情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(以下、IPA/SEC)では、IoT機器/サービスの開発指針や、実装に向けた手引き策定し、経営者や開発者に検討してほしい事項をまとめ「つながる世界の開発指針」として2017年6月30日に発行した(つながる世界の開発指針(第2版、リンク先PDF)。また、開発指針の実装に向けた手引きも策定し、開発者に検討してほしい事項をまとめ、「『つながる世界の開発指針』の実戦に向けた手引き」として2017年6月15日に発行した。本連載では、これら内容をより具体的に紹介していく。

 第1回目の今回は「IoTに潜む課題」に焦点を当てる。IPA/SECが実施したIoTの主要な活用分野での安全・安心に対する実態調査から浮彫りになった“現場任せの実態”も解説する。


自動車から病院、製造工場も攻撃の標的に

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