IoTやAIを活用しながら次世代モノづくりの実現を目指すパナソニック 新潟工場:TechFactory 人気記事TOP10【2018年10月版】
TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10。2018年10月の第1位は工場取材シリーズの第7弾「LED照明市場の変化に合わせてモノづくり革新を推進するパナソニック 新潟工場」でした。IoT、AI、ロボティクス技術を活用した同工場の取り組みを詳しく紹介しています。その他、人気のコラム連載「GLOBALFOUNDRIESの7nmプロセス無期限延期と先端プロセス技術をめぐる競争の行方」や新連載「3D CAD選びで失敗しないために知っておきたい“6つ”のポイント」に注目が集まりました。
TechFactory 2018年10月の人気記事ランキング
皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。
今回は、2018年10月1〜31日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル新着記事コンテンツから、人気記事ランキングTOP10を紹介します。
10月の人気記事ランキングTOP10
2018年10月1〜31日蛍光からLEDへ、照明の歴史とともに変革を続けるパナソニック 新潟工場
2018年10月は工場取材シリーズの第7弾「LED照明市場の変化に合わせてモノづくり革新を推進するパナソニック 新潟工場」が第1位でした。
ライティング事業のグローバルマザー工場として位置付けられている、パナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 新潟工場は、蛍光灯からLEDへと移り変わる照明市場の環境変化とともにモノづくりの仕組みを継続的に革新してきました。
こうした取り組みは、JMA(日本能率協会)の「2017年度 GOOD FACTORY賞」で、総合的に工場運営のレベルが高く、全体のバランスが取れた工場運営を行う工場に贈られる「ファクトリーマネジメント賞」を受賞するなど、第三者からも評価されており、工場内ではIoT、AI、ロボティクス技術などが随所に生かされています。
工場取材では実際に、施設用照明器具の主力製品である一体型LEDベースライト「iDシリーズ」の製造工程を見ることができました。新潟工場では「安く(低コストと柔軟性の両立)」「安心(不良を作らない、流出させない)」「早く(顧客ニーズに素早く対応)」の3つのキーワードを軸にモノづくり革新を推し進めており、現地で「高速自動組み立て」「ロボットと人の協業」「設備稼働の見える化(IoT導入)」「AIによる外観検査」といった最先端の取り組みを取材してきました(⇒記事を読む)。
◎「スマート工場/工場IoT/製造業IoT」関連の 事例、課題、解説 動向など:
» パナソニック佐賀工場は2つの顔を持つ、全長100mの生産フロアで見たスマート工場の可能性
» 製造業が変わらなければならない「理由」とスマート工場の実現に必要な「視点」
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
GLOBALFOUNDRIESによる7nm世代中止の事実
続く第2位は、人気コラム連載「大原雄介のエレ・組み込みプレイバック」の10月公開記事「GLOBALFOUNDRIESの7nmプロセス無期限延期と先端プロセス技術をめぐる競争の行方」でした。
今回は、2018年8月末に発表になったGLOBALFOUNDRIESの7nmプロセスの無期限延期の話題に絡め、昨今のプロセス技術動向を取り上げています。
記事では、まず“GLOBALFOUNDRIESによる7nm世代中止の事実”として、AMDが同社の7nmに見切りを付け、次いでIBMも「POWER10」世代で7nmの利用を諦めた結果、GLOBALFOUNDRIESの7nm世代の中止につながったと時系列で説明しています。
また、AMDやIBMがGLOBALFOUNDRIESに見切りを付けた理由について、その詳細が明かされるのは当分先だろうとしつつ、その代わりとしてGLOBALFOUNDRIESによる既存の“14/12nm FinFETプロセスの強化”の話題について触れています(⇒記事を読む)。
◎「エレクトロニクス」関連記事 〜企業/業界動向、事例、課題〜 など
» クルザニッチCEOがインテルを去った「本当」の理由
» 「プロセッサIPを出せばいい」時代の終了、Armはどう対処するか
» 「AMDの組み込み」は今度こそ変わるか
» 相次ぐエレクトロニクス企業のトップ交代、FPGA業界にも再編の波
» Appleの通告は「MIPSの終わり」の始まりか
迷ってしまう3D CADソフトの選定、その違いを徹底評価
そして、第3位は新連載「業務に適した3D CADをレーダーチャートで探る」の第1回「3D CAD選びで失敗しないために知っておきたい“6つ”のポイント」でした。
この連載では、「機能性」「コスト性」「操作性」「連携性」「効率性」「運用性」の6つの視点で3D CADソフトウェアを評価すると同時に、機能性の項目をさらに掘り下げ、「モデリング(曲面以外)」「モデリング(曲面)」「アセンブリ」「図面」「検査」「変更・修正」の観点からその利点や特長などを紹介します。
既に第2回も公開されており、ミッドレンジ3D CADソフトとして広く活用されている「SOLIDWORKS」の評価を行っています。併せてぜひご覧ください(⇒記事を読む)。
ちなみに、SOLIDWORKSの次(連載第3回)は、オートデスクの「Fusion 360」を取り上げる予定です。お楽しみに!
◎「3D CAD」関連記事 〜導入・活用事例、課題、解説〜 など:
» 業界トップのおにぎり成形機メーカーが取り組んだ“3D CAD推進”
» 地下足袋メーカーが考えたトレーニングシューズ、その製品化と未来の靴づくりを支えるデジタル技術
» エポック社が「シルバニアファミリー」の製品開発で実践する3Dモノづくり
» 何のために3D CADを導入するのか――あらためて、その目的を明確に
» 主要製品を完全網羅、商用3D CAD製品カタログ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- パナソニック100周年イベントで見た“現場プロセスイノベーション”の現在地
パナソニックの創業100周年を記念して開催された「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」の展示会場から、製造、物流、流通の課題解決を提案する「GEMBA PROCESS INNOVATION」のエリアの様子を詳しくレポートする。 - PoC(概念実証)を実施すべき理由と検証時のポイント
IoTコンサルタントとして、主に製造業でのIoT導入を支援してきた筆者の経験を踏まえ、工場(製造現場)におけるIoT導入を進める上で「まず考えておくべきこと」や「気を付けておきたいポイント」などを詳しく解説する。連載第2回は、IoTの取り組みの中で重要な「PoC(Proof of Concept:概念実証)」について取り上げる。 - 横浜ゴムが実践するAI×CAE×ヒトの“協奏”によるタイヤ開発
ダッソー・システムズ主催の年次SIMULIAユーザー会「2018 SIMULIA Community Conference Japan」の基調講演において、横浜ゴム 理事 研究本部 研究室長の小石正隆氏が「AIとCAEと技術者との協奏による材料と製品の設計開発」をテーマに、同社のタイヤおよびゴム材料開発の取り組みについて語った。 - 「SOLIDWORKS」を6つの視点で徹底評価する
「機能性」「コスト性」「操作性」「連携性」「効率性」「運用性」の6つのポイントでレーダーチャートを作成し、3D CAD製品を評価する連載。今回は、ミッドレンジ3D CADソフトとして製造業などで幅広く活用されている「SOLIDWORKS」を取り上げます。 - パナソニックがB2Bで再び脚光を浴びる「HD-PLC」の利点を100周年イベントで解説
創業100周年を記念して開催されたパナソニックの全社ユーザーイベント「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」(会期:2018年10月30日〜11月3日)の技術セミナーから、「工場がビルが今すぐネットにつながるマルチホップ通信対応『HD-PLC』」の講演内容をお届けする。