これまで述べてきた技術を活用し、RTOSとLinuxの共存を実際に製品に適用する動きが広がっています。ここでは、以下の3つの製品領域を取り上げ、共存の活用について説明します。
図2 RTOS/Linux共存
- サイバートラストとイー・フォースが協業、LinuxとRTOSの共存を推進
サイバートラストとイー・フォースが提携、Linux/RTOS共存サービス確立に向けての協業を開始する。Arm「DynamIQ」を用い、LinuxとRTOSのメリットを併せ持つ、組み込み機器の開発をサポートする。
- RTOSとLinuxを同時に使う理由とそれぞれの課題
組み込み機器に求められる要件は高度化/複雑化しており、チップ側もマルチやヘテロジニアス構成が一般化している。そうした環境下で注目されるのが、「RTOSとLinuxの共存」である。本連載では共存環境の開発に向けた注意点を紹介していく。
- 「RTOSとは何か」を理解できる7つの特徴
組み込み機器をどう動かすかを考える際、選択肢として浮上するのが「RTOS(Real Time Operating System)」である。このRTOSとは何であり、なぜ必要か、どのような特長を持つのか、組み込み向けLinuxとはどう違うのか、解説する。
- 組み込みLinuxの「正体」と開発の「困難さ」
数ある組み込み機器のなかでも、タッチパネルやネットワークなどある程度リッチな機能が必要となる際に選択されることの多いOSが「組み込みLinux」である。他OSとの違いや開発にまつわる現状を解説する。
- 「組み込みLinux」開発の基礎
組み込み機器で用いられる「組み込みLinux」は、環境さえ整えればPCやサーバで稼働するLinuxと同様の開発が可能となります。本稿では組み込み開発の基礎知識から組み込みLinuxの環境構築、組み込み用ボードを用いたWebサーバの稼働までを紹介します。
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