サイバートラストとイー・フォースが提携、Linux/RTOS共存サービス確立に向けての協業を開始する。Arm「DynamIQ」を用い、LinuxとRTOSのメリットを併せ持つ、組み込み機器の開発をサポートする。
サイバートラストとイー・フォースは2018年6月25日、組み込み機器向けOSの技術開発と、Linux/RTOS共存サービス確立に向けての協業を開始すると発表した。ミラクル・リナックス(旧社名)時代からLinuxに関する知見を蓄積してきたサイバートラストと、μITRON仕様RTOSの開発を手掛けるイー・フォースの知見をあわせることで、複雑・高機能化する組み込み開発に向けてのサービスを提供する。
医療機器やFactory Automation、自動車などの分野における組み込み機器は昨今、IoTの波を受けてのネットワーク対応や作業者/利用者の負担を軽減するGUI導入の機運が高まっている。しかし、これらの組み込み機器ではリアルタイム性の確保などを目的にRTOSが多く採用されており、こうした機能拡張の要望に応えにくい状況となっている。
その一方で、組み込みLinuxはネットワーク機能やGUIの導入がRTOSに比べて容易であるものの、リアルタイム性や堅牢性の確保がRTOSに比べて難しく、高機能化する組み込みチップ(半導体)の能力を生かす意味もあり、両者の「いいどこ取り」が求められている。
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