丸紅情報システムズは、whiteCryptionの暗号鍵保護ソフトウェア「Secure Key Box 5.13.0」の提供を開始した。
丸紅情報システムズは2018年7月、whiteCryptionの暗号鍵保護ソフトウェア「Secure Key Box 5.13.0」の提供を開始した。最新版では、IoT(モノのインターネット)デバイス向け軽量ブロック暗号「Speck」に対応している。
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Secure Key Boxは、ホワイトボックス暗号実装技術を採用し、常に暗号鍵がエンコードされるようにしている。鍵の生成、暗号化、デジタル署名、鍵の共有など基本的な暗号の機能を保護する。コードに埋め込まれた静的な鍵と、実行時にロードされ復号される動的な暗号鍵の両方に対応。暗号鍵の盗用を防ぎ、アプリケーションソフトウェアをハッキングやリバースエンジニアリング、マルウェアによる攻撃から守る。
メモリや処理能力に制限のあるIoTデバイスでは、通常の暗号の利用が難しく、コネクテッドカーでは低遅延が求められる。そのため、少ないリソースでも暗号処理が可能な軽量暗号が不可欠だ。軽量で高速なSpeckはIoTデバイス用に採用が広がっている。
Speck対応の最新版Secure Key Boxをコネクテッドカー、医療機器、スマートメーター、ホームオートメーションなどのアプリケーションに適用することで、IoTデバイスとアプリケーションを結ぶ通信からのデータ流出や、アプリケーションの不正操作を防げるという。
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