アマダホールディングスのグループ会社アマダは、自社開発の高出力発振器「ENSIS-9000」「ENSIS-6000」を搭載したファイバーレーザーマシン「ENSIS-3015AJ(9kW・6kW)」を発売した。
アマダホールディングスは2018年5月、グループ会社のアマダが自社開発の高出力発振器「ENSIS-9000」「ENSIS-6000」を搭載したファイバーレーザーマシン「ENSIS-3015AJ(9kW・6kW)」を同年6月1日に発売すると発表した。価格は、9kWが1億5000万円、6kWが1億2500万円。年間170台の販売を目指す。
» IIoTが実現する製造業の未来とそのメリット
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、つながらない設備機器
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、取り残されるプログラミング言語
» パラダイムシフトの時が来た! IIoT時代の生産設備の保守・管理は劇的に変化する
» トヨタが全面採用を決めた「EtherCAT」とは何か
ENSIS-3015AJは、同社独自のビーム制御技術「ENSISテクノロジー」を進化させ、発振器の出力を従来の3kWから6kW、9kWに高めた。これにより、薄板から厚板まで、安定した高速加工が可能になった。
ENSISテクノロジーは、材質や板厚に応じてレーザー光を最適なビーム形状に制御できる技術で、本機にはオートコリメーション機構を新たに搭載。レーザー光の集光径の可変領域が拡大し、高出力発振器と組み合わせることにより、厚板の高速安定加工、ドロスの低減、ベベルの低減、面粗度の向上といったファイバーレーザーの課題を解決した。従来の自社機と比較し、加工速度が約2.4倍向上した。
また、ステンレスの切断などに用いる窒素切断において、アシストガスの消費量を大幅に削減する「クリーンファストカット」「イージーファストカット」技術を新たに搭載。独自に開発した非接触式ノズルにより、加工品質を維持したまま低圧でアシストガスを供給できる。
NC装置には、IoT(モノのインターネット)に対応した「AMNC 3i」を搭載。スマートフォン感覚で操作が可能で、消費電力を含めた稼働実績や加工コストを見える化できる。
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。