DMG森精機は、プログラミングや専門知識を必要としない、新しいロボットシステム「MATRIS(マトリス)」を発売した。
DMG森精機は2018年3月、プログラミングや専門知識を必要としない、新しいロボットシステム「MATRIS(マトリス)」を発売した。2018年の販売予定数を年間100台としている。
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MATRIS(Module Automation Transfer Robot Intelligence System)の特長の1つとして、システムを構成する搬送装置やワークストッカー、機外の計測装置、洗浄装置などのモジュール化が挙げられる。サイズを規格化したことで、より自由なレイアウトやカスタマイズが可能だ。仕様・条件によっては導入時のリードタイムを80%短縮し、導入後のレイアウト変更も1日で完了できる。
また、ネットワークでロボットと周辺機器、機械本体をつなぐ制御装置「MAPPSconnected(マップス コネクティッド)」を搭載。ロボットプログラムの標準化により、専門的な技術や知識がなくても、容易にロボットシステムを操作できる。稼働状況のモニタリングやスケジュール、生産工程などの一元管理に加え、計測、搬送、操作などの履歴を蓄積・可視化することも可能だ。
MATRISには、装備のパッケージ化も含まれる。ハンドリングパッケージ(ワークストッカ)やメジャリングパッケージ(機外計測装置)など、ユーザーからの要望が多い装備をパッケージ化して短納期で提供する。
ターニングセンタ、マシニングセンタなど、同社の各種工作機械に対応し、これらの工作機械と同様のサービスやメンテナンスをMATRISにおいても受けられる。また、ロボットに関する講習の開講や、MATRIS導入に当たって必要となるロボット操作の資格取得を同社アカデミーでバックアップするなど、多様なサポートが用意されている。
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