IoT時代では、仲間内で作り上げる品質だけでは不十分だ。すりあわせだけでは不十分である。品質に対する変数が多すぎ、それも未来に起こる変数が多いからである。これを計画的にしろ、アドホックにしろ、全てをすりあわせるにはコストと時間がかかりすぎる。しかし、だからと言って、品質の行動を起こさずに引きこもっていても仕方がない。行動こそが品質向上であることに変わらないからだ。
IoT時代にはすりあわせも高度化する必要がある。具体的には多種多様なすりあわせを階層化し、抽象度と対象を合わせて、すりあわせをする。デバイスごとにすりあわせをするのはいいことだが、木を見て森を見ずにならないためには、全体を俯瞰するために抽象度を上げたすりあわせも必要だ。これがIoT時代の品質行動のキモである。
プロジェクトを成功させるモデリングの極意(完全版)
IoTやAIが一般化する時代、ソフトウェアテストはどうあるべきか
ソフトウェアテストの試練(後編)―IoTとAI、ビッグデータが愛したテスト
ソフトウェアテストの試練(前編)―IoTとAI、ビッグデータの試練を乗り越える開発
ソフトウェアテストのコストと品質(後編)―現場と「上」で一緒に考える
ソフトウェアテストのコストと品質(前編)―「テストの究極の問題」を考えるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。