IoT時代では、仲間内で作り上げる品質だけでは不十分だ。すりあわせだけでは不十分である。品質に対する変数が多すぎ、それも未来に起こる変数が多いからである。これを計画的にしろ、アドホックにしろ、全てをすりあわせるにはコストと時間がかかりすぎる。しかし、だからと言って、品質の行動を起こさずに引きこもっていても仕方がない。行動こそが品質向上であることに変わらないからだ。
IoT時代にはすりあわせも高度化する必要がある。具体的には多種多様なすりあわせを階層化し、抽象度と対象を合わせて、すりあわせをする。デバイスごとにすりあわせをするのはいいことだが、木を見て森を見ずにならないためには、全体を俯瞰するために抽象度を上げたすりあわせも必要だ。これがIoT時代の品質行動のキモである。
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