品質は止まって考えるよりも歩きながら考え行動するのがいい。コツコツ行動するのがいい。しかし世の中には数多くの品質本で溢れおり、理論も手法もツールも人の数ほど多くある。品質向上のために100冊の本を読めば100の理論を学ぶことは可能である。そして精神的には大きな満足を得られるだろう。しかしこれでは駄目である。
品質計測が弱いと思えば、品質計測の本を読むのではなく、まずは品質計測をする。その方が無駄な計測をしなくて済む。先に本を読んでしまうと、あれもこれもと計測して、計測だけで満足してしまうだろう。そして自分も周りもいつか気が付く。「なんて無駄な計測をしてしまったのだろう」と。
品質制御をしたいと思えば、計測した結果から「簡単な分析」または「直観」で弱点を見つける。その弱点の品質を今、自分が持っている知識とスキル、技術、手法、ツールだけを使って、制御する。その制御の効率が悪くても、保守性が悪くても、後から改良できるので大丈夫である。少しずつでも実践することが大事である。
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