この記事は、2017年11月20日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。
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総合玩具メーカーのエポック社といえば、「野球盤」「ポカポンゲーム」などが思い出されます。これらは昭和のおもちゃの代表格といっても過言ではないでしょう。ほとんどの方が子どものころ、一度は遊んだことがあるのではないでしょうか? 両方とも大好きなゲーム玩具でしたが、野球盤の“消える魔球”の理不尽さは今でもよく覚えています(『魔球は3回まで使用可』などのローカルルールも生まれました)。同社いわく、玩具メーカーで初めてテレビCMを放映したのがエポック社で、読売巨人軍の長嶋茂雄さんらを起用したことで知られています(1960年放映なので筆者は見たことがありませんが……)。
一方、女性陣(女の子)に大人気だったのが「シルバニアファミリー」です。登場したのが1985年だそうで、販売開始以来、30年以上経過していますが今なお新シリーズを投入し続け、同社を代表する玩具の1つとなっています(累計約1億5000万体ものシルバニア人形が販売されているとか)。
ちょっと大人なシルバニアファミリー「シルバニアファミリー タウンシリーズ」の街並みとシルバニア人形。この中に3Dプリンタで作られた試作品が!?
そんなシルバニアファミリーの革新的なモノづくりのお話を聞く機会がありました。
- エポック社が「シルバニアファミリー」の製品開発で実践する3Dモノづくり
玩具業界でも本格化する3Dツールを活用したモノづくり。総合玩具メーカーのエポック社でも、同社を代表する製品ブランドの1つ「シルバニアファミリー」の開発において、3D CADやフルカラー3Dプリンタを活用した“3Dモノづくり”に取り組んでおり、意思決定の迅速化やリードタイムの短縮といった成果が出始めているという。
- あらゆる産業がモノづくりをビジネスに!? これからの製品開発と設計者の役割
3Dプリンティングやクラウドといった技術の進化により、モノづくりを取り巻く環境が大きく変わろうとしている。「ものづくりの民主化」を推進するカブクの横井康秀氏がオートデスクのユーザートークショーに登壇し、同社の取り組み、これからの製品開発やデザイナー(設計者)の役割について語った。
- 試作の効率化や小ロット生産の要求に応える「デジタルモールド」がさらに進化
DMS2017に出展したストラタシス・ジャパンのブースでは、StratasysのPolyJet 3Dプリンタで製作した樹脂型を用いた加工技術「デジタルモールド」を訴求。前回のDMS2016からさらに進化した同技術について、ブース内でプレゼンテーションが行われた。
- 3Dプリンタ市場は「終わった」のか?
IT専門調査会社のIDC Japanは、国内3Dプリンティング市場における2014〜2016年までの推移と実績、2021年までの市場予測を発表した。3Dプリンタ本体の出荷台数が低迷する中、3Dプリンタ市場に希望はあるのだろうか?
- 36万色フルカラーの第3世代マルチマテリアル対応「3Dプリンタ」国内販売開始
ストラタシス・ジャパンは、マルチマテリアル&フルカラー対応のハイエンド3Dプリンタ「Stratasys J750」の国内販売開始を発表。実機によるデモンストレーションを、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」で披露した。
- 3次元資産の活用をより強化した「SOLIDWORKS」、CAMやデータ管理の新製品も登場
ソリッドワークス・ジャパンは、3次元設計開発ソリューション「SOLIDWORKS」の最新版「SOLIDWORKS 2018」に関する記者説明会を開催した。SOLIDWORKS 2018では、3次元資産の活用をより強化する機能拡張が行われた他、新製品「SOLIDWORKS CAM」や「SOLIDWORKS Manage」に関するアナウンスも行われた。
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