三菱電機は、ファイバー2次元レーザー加工機「eX-F」シリーズの最新版として、「eX-F D-CUBES」シリーズを発売した。
三菱電機は2017年6月、ファイバー2次元レーザー加工機「eX-F」シリーズの最新版として「eX-F D-CUBES」シリーズを発売した。レーザー発振器出力4kWの「ML3015eX-F40」、同6kWの「ML3015eX-F60」、同8kWの「ML3015eX-F80」の3機種をそろえ、生産台数は年間100台を予定している。
eX-F D-CUBESシリーズには、新型制御装置「D-CUBES」を搭載。独自の軌跡制御技術がサーボモーターの応答を予測し、軌跡精度を維持したまま加工速度を高速化することで、従来機より薄板加工時間を最大26%短縮した。また、トレース制御技術がZ軸の追従性を改善し、最大加工速度が従来機比10%向上した。
オプションのAR(拡張現実)技術「MEL'S AR」を使用すれば、加工機内を加工テーブル真上から俯瞰した画像を表示でき、加工段取り時間の短縮につながる。また、19インチタッチスクリーンとチルト構造の採用、操作スイッチの最小限化、ホーム画面のカスタマイズにより画面遷移回数を最大90%削減するなど、オペレーターの操作性が向上した。
出力8kWのML3015eX-F80では、軟鋼9mm厚の加工速度を従来機より1.4倍高速化。加工時間はML3015eX-F60より19%短縮、ランニングコストは18%削減している。加えて、加工ヘッド「ズームヘッド」がビーム品質を最適化することで、加工面粗度が従来機に比べて43%改善した。
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