パナソニックが販売を開始した「ビエラ史上最高画質」をうたう4K有機ELテレビ「TH-65EZ1000」、その生産拠点が宇都宮市に存在する「モノづくり革新センター」だ。機械化と匠の技、その融合で最高画質製品は作られている。
パナソニックが2017年6月より販売を開始した、「ビエラ史上最高画質」(同社)をうたう4K有機ELテレビ「TH-65EZ1000」、その生産拠点が栃木県宇都宮市に存在する「モノづくり革新センター」だ。
この拠点は各所より集積された有機ELパネルや電子部品、外装部品などを組み立て、完成品として出荷する機能を持つ。近代工場に例に漏れず工程の機械化と自動化は進んでいるが、熟練の“匠”の存在によって、製品には「日本製テレビとしての価値」が付与されている。
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このモノづくり革新センターの開所は50年前の1967年。開所時からテレビ生産の拠点として機能し続けており、表示装置はブラウン管、液晶、プラズマ、有機ELと違うが「クイントリックス」「画王」「VIERA」といったブランドのテレビを送り出してきた。現在ではSTB(セットトップボックス)ならびにTechnicsブランドのオーディ製品もここで生産が行われている。
TH-65EZ1000は搭載する有機ELパネルこそ他社製(LGエレクトロニクス製)だが、829万画素(4K)を1画素単位で制御できる画像処理エンジン「ヘキサクロマドライブPLUS」やパネルの特性を引き出す自発光制御/色再現技術の製品実装には、この工場が培ってきた技術が惜しみなく投入されている。
モノづくり革新センターは生産拠点であると同時に、生産に携わる作業員の技術向上と改善もその役目としており、所長の板東弘三氏が「技術と人の融合が、高品質・高機能商品の生産を可能にした」と述べるよう、TH-65EZ1000の生産は、技術と人の高次元の融合が実現したともいえる。
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