オークマは2017年4月、工作機械の保全支援ソリューション「メンテナンスsuite」を発売した。これまで加工現場で培ってきた機械保全の経験や機械可動率向上の取り組みを生かし、トータルな生産性向上と安定稼働の実現を支援する。
同ソリューションには、新たに開発した「OSP-AI故障診断機能」を搭載。オークマ製制御装置の予防保全機能で、送り軸の状態を人工知能で自己診断し、異常を検知することで機械の停止を未然に防ぐ。ボタンを押せば、操作画面上に診断結果を表示できる。
送り軸の状態を自己診断する「OSP-AI 故障診断機能」
メンテナンスモニターにはメンテナンス時期や内容、実施履歴などを表示。メンテナンス時期を迎えた項目を色を変えて表示するなど、ユーザーが任意に設定可能な項目を一元管理することでメンテナンス項目を見える化し、予防保全を支援する。
メンテナンスモニター
その他、加工完了時やアラーム停止時にメールで通知する機能、機械状態をスマートフォンやPCで確認できる機能を備える。
遠隔からの集中管理・見える化
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オークマと日立製作所は、IoTを活用したスマート工場の実現に向け、マスカスタマイゼーションに対応した高効率生産の先進モデル確立に関する協創を開始。「生産の見える化の進化」と「工場制御周期の高速化」をテーマに、両社のノウハウを融合し、オークマの新工場「Dream Site2」において実証モデルを構築した。
- Intelの半導体製造工場の生産効率改善にIoT活用――使えるデータをタイムリーに
富士通とインテルは、IoT分野における協業の第2弾として、インテルの半導体製造拠点であるマレーシアのペナン工場における工場全体の生産効率可視化システムの共同実証を開始。これまで、工場の環境情報や製造ラインの稼働状況を経営層がタイムリーに把握できず、工場全体あるいは製造ラインの効率改善につなげることができなかったが、IoTを活用したシステムを導入したことで迅速な対応が可能となった。
- FA機器のAI/IoT化計画――2020年までに完了目指す
オムロンは各種FA機器に最適なAIアルゴリズムを搭載し、熟練技術者の知見や勘をAIに置き換えることで製造業が抱える課題を解決し、“機械が人の能力、創造性を引き出す”未来のモノづくり現場の実現に取り組んでいくことを発表した。
- 信号灯から製造設備の稼働状況を取得する“簡単IoT”ソリューション
東洋ビジネスエンジニアリングは「第1回 スマート工場 EXPO」において、信号灯に専用機器を取り付けるだけで簡単に製造設備の稼働状況を見える化できる、製造現場向け“簡単”IoTソリューションの展示デモを行った。
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