富士通とインテルは、IoT分野における協業の第2弾として、インテルの半導体製造拠点であるマレーシアのペナン工場における工場全体の生産効率可視化システムの共同実証を開始。これまで、工場の環境情報や製造ラインの稼働状況を経営層がタイムリーに把握できず、工場全体あるいは製造ラインの効率改善につなげることができなかったが、IoTを活用したシステムを導入したことで迅速な対応が可能となった。
富士通とインテルは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用した“工場の見える化”に向けた取り組みを推し進めている。
2015年5月にIoTソリューション構築に向けた協業を発表した両社は、その第1弾として、ノートPCの製造を手掛ける島根富士通において実証実験(PoB:Proof of Business)を行い、輸送コストの30%削減などの成果を上げている(2016年5月19日発表:「PC工場をIoT技術で見える化――不具合原因特定の効率化や輸送コスト削減に貢献」)。
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今回、その第2弾の取り組みとして、インテルの半導体製造拠点であるマレーシアのペナン工場(米国外では最大拠点)における、工場全体の生産効率可視化システムの共同実証を、2017年4月にスタートさせたことを発表した。
同システムを活用することで、経営層がペナン工場全体の状況をタイムリーに把握できるようになり、さらなる生産効率改善に向けた施策を迅速に行えるようになるという。
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