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配線不要の無線データロガーに新シリーズ登場、温度・電圧・ひずみの計測が可能にアドバンテスト AirLogger WM2000シリーズ

アドバンテストは、無線データロガー「AirLogger」の新シリーズとして「AirLogger WM2000」の販売開始を発表した。従来品でサポートしていた温度に加え、電圧、ひずみの計測にも対応する。

» 2017年05月16日 08時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 自動車産業に代表される製造業の開発現場や研究開発の場において、一般的に使われているデータロガーは、測定部とデータ処理部がケーブル接続されているものがほとんどだ。そのため、測定の準備から測定、後片付けまでの作業が煩雑となり工数が掛かることから、現場では効率化が求められている。同時に、測定対象物のダウンサイジングや高密度実装化が進んだことで、測定部の小型化、多数ポイントでの同時測定処置など、ニーズも多様化しつつある。


 こうした課題を受け、アドバンテストは2017年4月26日、無線データロガー「AirLogger」の新シリーズとして「AirLogger WM2000」の販売開始を発表した。新シリーズは、2014年に同社が販売を開始した無線温度ロガー「AirLogger WM1010」がカバーしていた温度に加え、電圧、ひずみの計測にも対応したもの。新開発した「温度/電圧」「ひずみ」の2種類の測定ユニットにより、温度、電圧、ひずみの計測に対応する他、温度/電圧測定ユニットに電圧出力型の各種センサーを取り付けることで、湿度、照度、圧力、風速などの計測もサポートする。

AirLogger WM2000シリーズの利用イメージ AirLogger WM2000シリーズの利用イメージ(出典:アドバンテスト)

 さらに温度/電圧測定ユニットは、従来の1ch(チャンネル)仕様を2、7chに拡大した2タイプをラインアップ。7chタイプに関しては高密度実装技術により、1ch当たりの大きさが従来比約60%減という小型化を実現する。温度/電圧測定ユニット、ひずみ測定ユニットから取得した異なるデータは、単一のPC通信ユニットで一度受信できるため、用途にマッチした柔軟な組み合わせの計測も行える。

 以下に、AirLogger WM2000シリーズの特長を示す。

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