東陽テクニカは、米EZ Metrologyが開発したタブレット端末ベースのハンディー型3次元変位測定ツール「EZ3D」の販売を2017年2月20日から開始する。
自動車ボディーのアライメント(車体構造や外装のひずみ具合)は、外観だけでなく、車両剛性、空力の影響による操縦安定性、衝突時の安全性など、さまざまな車両性能に影響を及ぼす。そのため、品質管理の現場では、荷重や温度変化を与える試験を実施し、各部のアライメントを測定して厳しくチェックしている。
通常、こうした測定には3次元計測システムや、ギャップゲージ、ステップゲージなどが用いられる。しかし、3次元計測システムは高額かつ装置の据え付け、調整に時間がかかり、操作や測定にも専門スキルが求められる。またギャップゲージやステップゲージの場合は、1箇所ずつ人の手で測定する必要があるため多大な時間を要し、作業者により計測結果にバラつきが生じてしまうといった課題がある。
こうした課題に対して、東陽テクニカはタブレット端末をベースとしたハンディータイプの3次元変位測定ツール「EZ3D」を提供。複雑なソフトウェアや計測ツールの使いこなし、専門スキルが不要で、写真を撮影する感覚で、誰でも簡単にバラつきのない高精度の測定が行え、計測工数の削減や品質向上、開発効率化に貢献するとしている。
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