ルネサス エレクトロニクスが、EtherCATなど主要フィールドバスと冗長ネットワークプロトコルにワンチップで対応する産業ネットワーク用通信プロセッサ「RZ/Nシリーズ」を販売する。
ルネサス エレクトロニクスは産業ネットワーク用通信プロセッサ「RZ/Nシリーズ」を開発。日本国内向けには2017年8月よりサンプル並びソリューションキットの出荷を開始する。
新製品は32ビットマイコンとRTOSおよびイーサネットアクセラレータを統合した同社の通信IP「R-INエンジン」を中核に、5ポートのギガビットイーサネットスイッチを組み合わせ、ネットワークスイッチやゲートウェイ、PLC、リモートI/Oユニットなどの産業ネットワーク機器に向けて提供する。
生産現場では制御装置と機器間を結ぶフィールドネットワークと制御機器間を結ぶコントロールネットワークが用いられており、前者においてはEtherCAT、EtherNet/IP、ETHERNET Powerlink、PROFINET、Sercos、CANopenなどが使用され、後者にはRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)、PRP(Parallel Redundancy Protocol)、HSR(High-Availability Seamless Redundancy)などといった冗長ネットワークプロトコルが用いられている。
これらネットワーク技術は統合されておらず、生産機器の開発に際してはそれぞれのネットワーク(プロトコル)に応じたデバイスの採用が求められている。新製品はフィールドネットワークと冗長ネットワークプロトコルの双方をサポートしており、ワンチップで産業用ネットワーク機器の開発が行える。
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