旭化成エレクトロニクスは2016年9月、スマートフォンなど向けに、3軸電子コンパス用IC「AK09915C」「AK09915D」を発表した。FIFOバッファ機能を内蔵し、ホストプロセッサの負荷を減らすことで、低消費電力化に寄与するという。
旭化成エレクトロニクスは2016年9月、スマートフォンやタブレット、ウェアラブル機器など向けに、3軸電子コンパス用IC「AK09915C」を発表した。
32段のFIFO(First-In First-Out)バッファ機能を内蔵し、ホストプロセッサの負荷を低減することで、低消費電力化に寄与する。併せて、インターラプトピンをAK09915Cのプッシュプル出力からオープンドレイン出力にした「AK09915D」も発売した。
AK09915Cは、FIFOを用いることで電子コンパスからの割り込み回数を減らし、ホストプロセッサの負荷を低減する。リアルタイムな応答を必要としないデータロギングの場合には、FIFOの利用により、システムの消費電力を抑えることができる。
測定周波数は最大200Hzで、ゲーミング用途など、早い応答性が必要なアプリケーションに対応する。低消費モード、低ノイズモードの2種類の駆動モードを搭載。従来製品の「AK09912C」と比較し、低消費モード時は消費電流を10%低減し、低ノイズモード時には測定ノイズを半減するという。また、同社独自のシリコンモノリシックホール素子と磁気収束板を利用し、3軸磁気センサーを1チップで構成している。これにより、一般的な半導体製造工程を用いた大量生産を可能にした。
出力データ分解能は16ビット、測定レンジは±4900μT。感度は0.15μTである。測定周波数100Hz時の平均消費電流は、0.9mAだ。1.6×1.6×0.5mmの14ピンWLCSPパッケージで提供される。
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