セイコーNPCは、エンコーダー用逓倍IC「SM3473A/SM3473B」の量産出荷開始を発表した。
セイコーNPCは2016年7月20日、最大32逓倍まで可能な従来品「SM3470BB」(量産中)の技術を進化させ、機能設定方法の簡素化と低消費電流化を実現したエンコーダー用逓倍IC「SM3473A/SM3473B」の量産出荷開始を発表した。
アナログ増幅器を内蔵し、カメラレンズ向けなど出力の振幅が小さい磁気エンコーダーに最適だという。
入力周波数は50kHzまで対応し、逓倍数は×1、×2、×4、×8、×16から選択可能。消費電流は従来品のSM3470BBと比較して約10分の1に抑えられており、測定器など小型・低消費電力が必要なバッテリー駆動機器に適しているという。
ユーザーは目的や用途に合わせて、高機能のSM3470BBと、低消費電流のSM3473A/SM3473Bを選択できる。
SM3473A/SM3473Bは現在量産中で、量産出荷数量は月10万個を予定する。
主な特長は以下の通りである。
逓倍数切換機能 | 1、2、4、8、16から選択可能 A version:1、2、4、8 B version:2、4、8、16 |
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入力周波数 | 50kHz(Max) |
電源電圧 | 3.0〜5.5V |
消費電流 | 2.6mA(VDD=5V)、1.0mA(VDD=3.3V) |
入力信号振幅 | 33〜600mVpp(VDD=5V) |
アナログ信号利得 | 5〜30倍(21step) |
動作温度範囲 | −20〜85℃ |
パッケージ | QFN16pin(サイズ:3×3mm) |
用途 | カメラ用レンズ、測定器、産業用ロボット |
表1 SM3473A/SM3473Bの主な特長 |
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