富士通が製造工程を可視化するIoTソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VisuaLine」を販売開始した。オムロン草津工場の生産効率を30%向上させた実績を持ちながら低価格でのスモールスタートも可能だ。
富士通は2016年12月5日、製造工程の稼働状況を可視化するIoTソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VisuaLine」の販売を同日より開始した。
本製品は同社とオムロンが2014年からオムロン草津工場を舞台に、製造設備のログデータを用いた現場革新の共同実験に端を発するもの。実験段階の取り組みながらも、PCB表面実装を行うオムロン草津工場では6カ月で30%の生産性向上を果たし、2016年に行った同じくPCB表面実装を手掛ける富士通アイ・ネットワーク山梨工場における実証では停止時間25%削減を実現している。
製品化に際してはオムロンとの実証実験で確立した、「稼働実績を線グラフにて見える化する機能」をベースに、富士通アイ・ネットワークとの実証実験で開発した動画連携機能などを付加し、既存設備の実績データをそのまま活用できる、スモールスタート可能な可視化ソリューションとして提供する。
バズワードを抜け出す製造業IoT
「幻滅期」に突入したビッグデータ、しかし国内企業の取り組みは継続
B2B向けIoT市場、プロバイダーが避けるべき“5つの落とし穴”
IoTシステムの構築は「計測」なくして語れない! 〜オンライン状態監視システムの構築事例から学ぶ〜
IIoTが実現する製造業の未来とそのメリットCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。