村田製作所は2016年9月、車載イーサネット規格「BroadR-Reach」に対応したコモンモードチョークコイル「DLW43MH」シリーズを発表した。独自の巻線技術でワイヤ間の静電浮遊容量バランスをコントロールすることにより、モード変換特性などを得ることに成功したという。
村田製作所は2016年9月、車載イーサネット規格「BroadR-Reach」に対応した、コモンモードチョークコイル「DLW43MH」シリーズを発表した。ノイズ対策に有効だという。
DLW43MHシリーズは、100kHzにおけるコモンモードインダクタンスが200μHとなっている。独自の巻線技術をベースに、ワイヤ間の静電浮遊容量バランスをコントロールすることで、モード変換特性などを得ることに成功している。
外形寸法は、4.5×3.2×2.7mm。今後さらなる小型化を図るとする。また、米国の車載電子部品評議会(AEC)の標準規格であるAEC-Q200に準拠している。
定格電圧20V、定格電流は110mA。直流抵抗は最大4.5Ωで、絶縁抵抗は最小10MΩとなっている。自動車市場においては、自動運転に向けて、周辺を検知する車載カメラが標準装備されるようになっている。それに伴い、大量のデータ伝送が可能な高速差動インタフェースが必要とされ、BroadR-Reach(100Mビット/秒)の導入が進んでいるとした。
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