Googleが新OS「Fuchsia」の開発プロジェクトを開始したようだ。LinuxやAndroidではなくLKをベースにしており、RTOSとしての完成を意図しているようだ。
Googleが新OSの開発プロジェクトを開始したようだ。
「Fuchsia」と名付けられたプロジェクトはGitHubにリポジトリが設けられているものの、LinuxやAndroidなどとの関係を含めた位置付けは明らかにされておらず、「Pink + Purple == Fuchsia (a new Operating System)」とだけ説明されている。
GitHubのドキュメントによれば、マイクロカーネル「Magenta」を核とする構成とされている。MagentaはLK(LK embedded kernel)をベースとしており、これはFreeRTOSやThreadXなど組み込み機器向けOSのなかでも高い即時性などを要求されるRTOS(リアルタイムOS)に属する。このことから、FuchsiaはIoTのエンドデバイスの搭載を意図したRTOSではないかと想像される。
Googleは「Google I/O 2015」にて“IoTデバイス向けOS”をうたう「Brillo」を発表しているが、これはAndroidベースである。新たに開発が行われているFuchsiaは、LinuxベースのOSではカバーできない領域での利用を目指すものと思われる。
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