リコーは、薄膜ピエゾアクチュエーターを搭載した産業用インクジェットヘッドを開発した。
リコーは2016年5月、薄膜ピエゾアクチュエーターを搭載した、産業用インクジェットヘッドを開発したと発表した。薄膜ピエゾアクチュエーターは、電圧を加えると変形する素子の1種。主にインク滴を吐出する機構で使用される。
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今回開発された産業用インクジェットヘッドは、原材料の水溶液から固体材料を製造するゾルゲル法を利用して製造したアクチュエーターで駆動する。空中でインク滴を合体させ、ドットサイズを変化させるマルチドロップ制御を可能としている。
また、同社のMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を活用した高集積設計により、320×4列の1280ノズルを搭載。300dpi/列を千鳥配置に構成し、最大600dpiの高精細印刷を可能にした。さらに、インク流路の分離により、1ヘッドで4色のインクを吐出できる。
同社では、自社のプリンティングシステムへ搭載する他、さまざまな産業分野での導入を目指すとしている。
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