日立パワーソリューションズは、日立製作所が開発した「構造化情報一元管理技術(SIMT)」を基盤技術として活用する「ナレッジベース保守支援ソリューション」を発表した。
日立パワーソリューションズは2018年4月、日立製作所が開発した「構造化情報一元管理技術(Structured Identifier Management Technology:SIMT)」を基盤技術として活用する「ナレッジベース保守支援ソリューション」を発表した。同年5月より、日本を含むグローバル市場で提供を開始する。
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SIMTは、異なる設備・機器、管理システムのデータに識別子を与えて構造化し、保守業務に必要なシステムデータや関連情報を同一の通信チャンネルで相関付けする。さらに、情報を集約して蓄積、共有、再利用が可能なナレッジベースを構築できる。
今回発表したナレッジベース保守支援ソリューションでは、SIMTと予兆診断ソリューション、保守部品管理システムなどを組み合わせることで、設備・機器の稼働情報や予兆診断、余寿命予測、原因推定などの分析結果をナレッジベースとして集約、蓄積、共有し、構造的に相関付けする。
同時に、保守に必要なCADデータや手順書、点検作業記録なども、ナレッジベースにより蓄積、共有、再利用が可能になる。これらの機能により、故障予兆診断結果と過去の発生事象などとの因果関係の確認および原因検証が実施でき、保守対応の迅速な意思決定や復旧期限、費用、対応内容などの特定をサポートする。
同ソリューションは、マイクロソフトの「Microsoft Azure」などのクラウドサービスと組み合わせることも可能で、ユーザー環境に応じたシステム構築に対応する。
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