最後に「IoT高信頼化機能を実装した際の性能に及ぼす影響」について紹介する。「IoT高信頼化機能を実装したら、負荷がかかりすぎてシステムが正常に動作しなくなった」という事態は避けたいところだ。ここでは、「予兆の把握による負荷」「改修による負荷」「ログ集約・予兆の性能」の3つを考えてみたい。
大量のログ収集やウイルスチェック、定期診断はシステムに大きな負荷がかかる。利用時間の少ない時間帯に実行するなど、あらかじめスケジュールを設定できる機能や、実行優先度を下げて実行するプライオリティ制御などの対策を講じる必要がある。
- つながる世界の「安全安心」に向け、考慮すべき17の項目
IoTの実現とは「つながる世界」の実現に他ならない。しかし、そこにはリスクもある。ではそのリスク対策はどのように行うべきか、検討すべき項目を紹介する。「何を」「どのように考えるべきか」を整理することで、安全安心の実現に一歩近づけるはずだ。
- つながる世界「4つの課題」、対策は「経営マター」である
IoTの素晴らしさが広まる中、「つながる」ことによる危険性も増大している。ではそのリスクをどう見積もり、製品やサービスに反映するべきか。IPA/SECが公開している「つながる世界の開発指針」を基に解説する。
- IoT時代の製造業における「つながる」の意味
IoTでは“つながる”ことが大切とされます。では、製造業がIoTを活用したいと考えた際には「何が」つながると、技術革新、生産性向上、技能伝承などの目的を達成できるのでしょうか。IoT時代の製造業における「つながる」の意味を解説します。
- 安全安心なIoT機器の開発に必要な技術とは?IPA/SECの手引書を読み解く
IoT対応製品やサービスは「つながる」ため、従来の開発手法では十分な安全安心の確保ができないことも想定できる。2016年の「つながる世界の開発指針」で指針を示したIPA/SECが一歩踏み込み、技術面での対応にフォーカスした手引書を公開したので内容を紹介したい。
- 安全なIoT製品を開発するために必要な機能を解説、IPAが手引書公開
IPA/SECが安全性の高いIoT機器やサービスを開発する際に必要となる技術要件をまとめた手引書を公開した。主に「信頼性の高いIoT機器/システムの開発には、どのような機能が必要か」「リスクの洗い出しとリスク対応に必要な機能の紹介」といった内容から構成されている。
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